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2005年 12月議会
平成17年度12月補正予算の討論
高村議員(12/19)

* 記事はすべて、共産党県議団事務局のテープおこしによるものです。



 第1号平成17年度長野県一般会計補正予算案の修正案と、修正案を除く原案について討論を行います。
 今回の補正予算案には、組織再編に伴う庁舎改修等経費として総額8273万9千円が計上されていますが、これは9月県議会に提案されている「組織再編のための条例案」の可決を前提としています。しかし、今議会では審議した各常任委員会で引き続き審査の必要があるからと継続になりましたので、この予算は認められないものです。
 私たち共産党県議団は、組織再編が必要ないとは思っていません。今回の「再編案」については、全国初の地域本部長制の導入や、組織の大幅な改編という重大な内容が含まれています。だからこそ県当局は、県民サービスがどうなるかという県民の不安に応えるため、県民参加による住民説明会などを開催してまいりました。同時に組織再編は、そこで働く県職員のみなさんがともに県政改革を進める立場にたって、職務を遂行できる環境とすることが求められています。その立場からは、県職員の合意づくりが不十分といわざるを得ません。この間出されたさまざまな意見を反映させた組織再編となるように望みます。
 次に補正予算案の原案についてですが、今回の補正予算案には県債、新たな借金は計上されておらず、県債の前年12月補正予算時との比較でも、総額で127億円の減額となっています。将来にわたっての借金返済の負担が増加しないことは評価します。
 歳出では、引き続き森林整備促進のための予算が盛られています。松枯れ対策のための予算も組まれたことは大変歓迎したいと思います。
 児童養護施設を退所したあと、どこにも相談することができず、生活支援もないなかで、今回の児童自律援助ホーム運営費補助金は、県としての先進的施策として全国に発信できるものです。さらに対象を拡大していただきたいと期待を申し上げます。
 コミュニティ活動協働・支援事業費いわゆるコモンズ支援車については、9月県議会で事業を統一して再提案を求めたことに対し、今回提案されたものですが、今後とも説明責任を果たすよう求めるものです。
 信州型木製ガードレールの予算が、今回はコモンズ支援金から支出されています。市町村やNPOなどの自主的な提案を支援するというコモンズ支援金の本来の趣旨からは疑問もありますが、現に木製ガードレールの設置を希望している市町村があることを尊重して賛成します。
 高速情報通信ネットワーク整備事業費の削減は必要がないと思います。
 いずれにしても県民の立場に立ち、引き続き福祉・医療・教育・環境・雇用に予算を重点化した施策のいっそうの推進を求めて討論とします。


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