2013年11月定例会 12月6日  小林伸陽

平成23年度長野県一般会計及び特別会計の決算の認定 反対討論

 議第33号「平成23年度長野県一般会計決算の認定について」反対の討論を行ないます。
 平成23年度は阿部知事になって2年目、阿部知事自信を持って提案し議会の承認を強く求めた予算でありました。わが党議員団は民生費、衛生費、教育費の増額が図られ、子宮頸がん等のワクチン接種補助、病院勤務医の負担軽減の為の医師事務作業補助者導入事業、軽度、中程度難聴児への補聴器購入助成、中学校一年生への30人規模学級の実現は大いに評価するものであります。
 しかしその一方で、我が党の浅川ダム予算や事業仕分けの構想日本への委託費などを削除するよう修正を求めましたが受けいれられませんでした。
 事業仕分けについては、本来知事が予算査定で行うものであり、知事が自信を持って提案したが議会で賛否が分かれたダム事業などを事業仕分けに付すことは理解できますが、全会一致で可決された事業を仕分けに付すことは理解に苦しみます。自らの予算にそれほど自信がないかと言いたくもなります。さらに仕分け作業を構想日本に外部委託したことは住民自治の上からも問題です。
 未成熟の小学生を選別し、受験競争を低年齢化させるなど問題のある中高一貫教育の導入は慎重にすべきという立場から屋代高校へ中学校を併設する予算も認定できません。
 さらに、有効な景気対策として県下はもとより、全国的にも広がっています住宅リフォーム助成事業の創設を一日も早く実現されるよう求めましたが、実現されず残念でなりません。 
 さらに、安全性や必要性に関する県民の疑問に応えないまま、浅川ダムの本体工事の強行は納得できません。浅川ダムの本体工事20憶円と債務負担行為5億3千万円の減額修正案については、提案説明にありましたとおり、今後最優先すべきはダム建設の賛否を超えて流域住民が一致して願っている内水対策です。外水対策のためのダムは実質上必要ないのになぜダム建設を優先しなければならないのか、それも充分な再検証もしないままダム建設を継続することは流域住民からも県民の理解も得られものではありません。 
 以上の理由から、平成23年度長野県一般会計の決算は認定できない旨を申し上げます。議員の皆様の賛同を心から訴えて反対討論といたします。